コインチェックからのハガキ
暗号通貨(仮想通貨)取引所であるコインチェックから送られたハガキを受け取る。
簡単なことだ、、
と思うだろう。
郵便局から簡易書留で自宅に送られてくるという。
簡易書留?
どうもこいつは直接対面で郵便局員から受け取らなければならないタイプの
郵便物のようだ。
困った。
なぜならおれは
昼間会社にいっている。
昼間は自宅に妻がいる。
そして、暗号通貨(仮想通貨)の投資をはじめることを妻に伝えていない。
妻にはだまってやりたかった。
たしかに、暗号通貨(仮想通貨)というものが存在することは一般的に知られているだろう。
しかしながら一般的なイメージはどうだろう。
詐欺、ハイリスク、盗難事件、とネガティブなものであることはわかっていた。
そう、だからだまっておきたかったのだ。
しかし、おれは昼間自宅にいない。
コインチェックからは追跡番号がメールで送られてきていた。
そうだ、現在地を確認して、その郵便局に電話して直接取りに行けば
なんとかなるんじゃないかと考えた。
おれは光の速さでその郵便局に電話をかけた。
おれ:「まだ自宅に届いていないのですが、簡易書留を郵便局に受け取りに行きたいのです。可能でしょうか?」
答えはノーだった。
万事休すだ。
〒:「ただ、」
〒:「不在の場合は不在票を置いていくので、それを郵便局の窓口にお持ちいただければ、その場でお渡しできます。」
一縷の望みが残った。
おれは妻が不在のタイミングに郵便局員が簡易書留を自宅に届けること、
そしてその不在票の存在に妻が気が付かないことを
神に祈った。
その日、祈りながら自宅に帰った。
リビングのテーブルの上に
コインチェックとかいてある緑のハガキが置かれていた。
妻:「今日届いたけど、これなに?」
妻か質問が来た。
(汗)
おれ:「あー、それね。仮想通貨って、ほら最近ビットコインとかよくわかんないけどそういうのあるじゃん。まあ電子マネーに毛がはえたようなものでさ。スイカみたいなもんでこれから一般的に使われるようになるみたいなこと聞いたからね。試しにちょっと買ってみようかなって。」
妻:「ふーん(興味なさそうに)、自分のお小遣いの範囲でやってね」
おれ:「(助かった)オーケー、もちろんだよ」
こうしてなんとかハガキをゲットし、
登録の手続きを終え、
暗号通貨(仮想通貨)の取引に参加することになる。
一日も早くはじめたいという想いから
非常に迅速に行動ができた。
そんな自分をほめてやった。
この迅速な行動を後日恨むことになることも知らずに。。